経管栄養プロトコール

栄養管理センターが行う「経管栄養プロトコール」についての解説ページです。
そもそも「経管栄養」とはチューブやカテーテルを使用して、胃や腸に直接栄養剤を注入する栄養補給法のことです。病気などで口から食事が摂れない方や誤嚥する危険性の高い方に行われるものです。
「プロトコル」とは特定の状況における標準的な医療手順を定めたガイドラインのことです。
当院では経管栄養が開始となった際、必要に応じて経管栄養プロトコールを使用して増量しております。

プロトコール導入のメリット
◇ 経管栄養増量の基準があることで増量がスムーズになり必要エネルギー量充足までの期間をできるだけ短くできます。
◇ 経腸栄養ポンプを使用し速度管理を行うため、経腸栄養増量時の嘔吐や消化器症状といったトラブルの軽減が期待できます。
◇ 主治医への確認作業が減り医師・看護師の業務軽減に繋がると考えられます。
当院で使用しているプロトコール
◇ 間歇投与用

主に脳卒中患者さんに使用しています。経腸栄養ポンプを使用し間歇的(かんけつてき)に増量できる内容になっています。
脳卒中患者さん以外にも長期絶食期間がある患者さんの開始時のメニューとしても配慮しております。

※聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 脳神経外科 小野寺 英孝先生が作成された脳卒中の病態変化に合わせた経腸栄養プロトコールを参考にさせていただき、作成しました。
◇ 持続投与用

主に特定集中治療室の患者さんに使用しています。
経腸栄養ポンプを使用し24時間持続投与を行い、呼吸・血圧・酸素・血糖管理など継続しながらできるだけ身体に負担がかからないように配慮しています。
腸が使える状態であるか多職種で検討し経腸栄養投与管理ができるよう努めています。
 

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