（Human Vol.401巻頭特集より 声なき声に応える医療―大切な人の「なぜ」に、光を灯すために の紹介です）
声なき声に応える医療―大切な人の「なぜ」に、光を灯すために
今回のHUMANは、死因究明センター 小澤センター長にお話をうかがいました。

もし、愛するご家族が、ある日突然、何の予兆もなく、あなたの前からいなくなってしまったら──。
残された私たちは、深い悲しみと混乱のなかで、「なぜ、こんなことに」「一体何が起きたのか」と、答えの見えない問いに打ちひしがれます。
それは決して詮索でも、不確かな好奇心でもありません。愛する人をきちんと見送り、受け止めがたい現実に向き合うために、どうしても必要な、魂からの叫びなのです。

亡くなった方の人生に誠実に向き合い、ご遺族の「なぜ」という問いに応えること。
それが、私たちの使命です。
この積み重ねが、地域の安心と信頼を支え、未来のいのちを守る礎になると、私は信じています。