眼科 森田医師にお話をうかがいました
※この記事は院内誌Human2025年8月号で紹介された過去の記事です
特に40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に眼科で検診を受けることが、
目の健康を守る第一歩となります。
はじめまして。この春からさくら総合病院眼科に着任いたしました、森田崇貴と申します。
藤田医科大学を卒業後、都立荏原病院で初期研修を行ない、その後、市立札幌病院眼科で臨床経験を積んでまいりました。学生時代を過ごした愛知の地に戻り、さくら総合病院の眼科医として地域医療に貢献したいと考えております。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
目の病気にはさまざまな種類がありますが、特に中高年の方に多く見られる代表的な病気に「緑内障」、「糖尿病網膜症」、「加齢黄斑変性症」、「白内障」があります。以下、それぞれの特徴と注意点についてわかりやすくご紹介いたします。
緑内障は、視神経が障害されていく病気で、日本では失明原因の第1位です。視野の一部が見えにくくなるものの、初期は自覚症状がほとんどなく、気づかないまま進行してしまうケースが多く見られます。眼圧の上昇が原因となることもありますが、正常な眼圧でも進行する「正常眼圧緑内障」もあるため注意が必要です。定期的な眼科検診での早期発見・経過観察が非常に重要です。
糖尿病網膜症は、糖尿病によって網膜の血管に障害が起こり、視力が低下する病気です。初期には症状がないことが多いですが、進行すると視力を失う危険があります。血糖コントロールに加えて、定期的な眼底検査が不可欠です。網膜の血管は非常に細いため、高血糖の状態が続くと少しずつ損傷が蓄積し、出血や浮腫といった変化が生じます。視力に現れる頃にはすでに進行している場合も多く、早期発見のためには自覚症状の有無にかかわらず、年1回以上の眼科受診が重要です。
加齢黄斑変性症は、視野の中心にある黄斑部が加齢により障害される病気です。物がゆがんで見えたり、中心が暗くなったりする症状が現れます。高齢化社会に伴って日本でも患者数が増えており、喫煙や遺伝などがリスク因子とされています。進行すると視力が大きく低下しますが、抗VEGF薬の注射治療などによって進行を抑えることができます。
白内障は、水晶体という目の中のレンズが加齢によって濁ってくる病気で、視界がかすむ、まぶしい、物が二重に見えるといった症状が出ます。手術によって濁った水晶体を人工のレンズに置き換えることで、視力を回復させることができます。
これらの目の病気は、いずれも早期発見・早期治療によって進行を抑えることが可能です。特に40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に眼科で検診を受けることが、目の健康を守る第一歩となります。忙しい日常の中でも、ご自身の目の状態を知る時間を持つことが、将来の視力を守るために大切です。
目のことでご不安なことがありましたら、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。




























