さくら総合病院医療法人 医仁会さくら総合病院
SAKURA GENERAL HOSPITAL

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新年のご挨拶 病院長 小林 豊

ポストコロナに医療法人が課せられた使命

さくら総合病院長 2024年ご挨拶0

あっという間に過ぎ去る一年であれど、やはり新年は毎年気が引き締まる思いがする。去年よりはいい年にするぞ、去年よりは成長したい、そういうモチベーションが最も高まるタイミングでもある。病院という単位でも医療法人という単位でも同様であり、事業規模であったり、人員確保であったり、従業員満足度(ES)であったり、患者満足度(CS)において、昨年を上回らなくては、と武者震いする。毎年の成長によって、組織はどうにでも化けるとさえ思っている。

コロナ禍では、医療福祉施設はこれまでにない背伸びを強いられ、背伸びにより足が攣っても背伸びし続けることが求められ、これにスタッフ一同が歯を食いしばって耐え抜いてくれた。このような見返りを求めない努力を3年続け、真摯に取り組んでいる病院や施設だけがより疲弊したが、これに対しての国や県の労いの措置があるのかというと微塵もない。むしろ「頑張って当たり前」と言わんばかりの診療報酬体系の改定となりそうなのである。

さくら総合病院長 2024年ご挨拶1

割を一番食ったのは、病院という事業体である。そもそも病院は85%以上の稼働率でないと赤字になってしまうような立て付けになっており、どこの病院もこぞって高稼働を維持してこなければならなかった。そんな中でコロナの爆発的な発生に対しての入院医療に対応するように、というのが当局からの要請であった。この時点で無理があるのである。そもそも病床が空かないように国がさせてきたのだから。コロナ禍では、コロナ病床を確保しつつ、コロナ以外の診療を残った病床でマネージメントするようにと、激しい順応を強いられた。昨年の秋からは「コロナがよほど流行らなければ、もう病床はいらないよ」「よほど流行ったら、また頼むからさ。」というのが国の方針となった。3年間で疲弊した医療スタッフは、そのまま通常モードで高稼働を維持することを求められる状態に入ったわけである。

さくら総合病院長 2023年ご挨拶2


当法人が求められていることは、病院としては救急病院としての機能の拡充と診療レベルのアップによる地域からの信頼獲得である。福祉施設としては、他では類を見ない救急病院がフルバックアップという何よりの安心と安全の維持向上である。1月からは中部地区で随一の人工関節手術のスペシャリストが着任し、人工関節センターが立ち上がる。どこの公立病院や公的病院よりも圧倒的多くのリハビリスタッフを擁した病院だからこそリハビリによる超早期介入ができることも強みである。重症外傷受傷後や手術術後、重大疾病発症から状態が落ち着いて転院してから、では遅いのである。早期にリハビリが介入することにより社会復帰や日常生活動作の確実な回復に繋がるのである。

さくらへ搬送されて良かった、さくらで手術を受けて良かった、さくらで治療を受けて良かった、さくらで検査受けて良かった、さくらに入院して良かった、さくらの施設で良かった。こんな増えてきている声によって我々は支えられ、更なる高みが目指せる。叱咤ご指摘ウェルカムですが、感謝や激励の言葉はさらにスタッフを支えてくれ、彼らの更なる力を引き出す。2024年、この一年を地域の胸を借りて、存分に力を発揮して、質や能力を伸ばしていく医療法人医仁会のさくら総合病院とさくら総合福祉センターにご期待ください。

[Human2024年1月号特集より抜粋]

さくら総合病院長 2024年ご挨拶3

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