消化器病・外傷センター

- 診療科目
- 外科・消化器外科・消化器内科・胃腸外科・胃腸内科・肛門外科・腫瘍科
- 診療日時 [午前診 9:00-12:00|夕診 17:00-19:30]
-
曜日 月 火 水 木 金 土 午前 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 夕方 ○ ○ ○ ○ ○
✴都合により変更が生じる事がございますので、ご了承下さい。外来担当医表はこちら
- 対象疾患
- 大腸がん・胃がん・肝臓がん・すい臓がん・食道がん・大腸ポリープ・逆流性食道炎・潰瘍性大腸炎・そけいヘルニア・急性虫垂炎・急性胆のう炎・食道裂孔ヘルニア・腸閉塞・急性膵炎・慢性膵炎・継室炎・胆石症・各種がんの再発など
- 場所
- D棟1階
- 実績
- 治療実績を見る »
- 所属医師
- 所属医師一覧を見る »
医療をもっと身近に
当院では、前身の大口外科クリニックとして開業して以来、消化器疾患は外科の一部と内科の一部として診療してまいりましたが、昨今の消化器疾患の診療は診断・治療法の進歩に伴い、内科・外科の境目はなくなってきました。
以前は内科的治療とされて来た治療も外科医が行なうようになり、また以前は外科手術の適応となっていた疾患が、内科医による内視鏡治療の対象となっていることに代表されます。そんななかで内科と外科という枠は円滑な診断や治療の妨げになっており、しばしば患者さんに混乱を招くだけでなく、診断や治療までの時間や患者さんの導線に無駄を強いてきました。
そこで当院では、これら消化器外科と消化器内科の診療を統合した「消化器病センター」を平成23年9月に創設しました。 現在、担当医師は常勤医師と非常勤医師(内視鏡指導医や名古屋市立大学文部教官など)で構成され、数名の外来看護師と担当MAとともに業務を遂行しています。

確かな技術
消化器内科・消化器外科・今まで外科外来で診ていた怪我などの処置を行なうセンターです。当院の伝統は「断らない医療」、それに加え確かな技術で医療を提供します。

疾患・治療
大腸がん
大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、日本人では最も多いがんです。S状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。粘膜に発生した早期の大腸がんは、大腸の壁に深く侵入し、進行がんとなり、いずれ大腸の壁の外まで広がります。また腹腔内にがん細胞が散らばって成長したり、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺などの他の臓器に転移して、生命を脅かします。

症状
早期の段階では自覚症状がない場合が多く、進行しても症状が出る場合と出にくい場合があります。症状としては、血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがありますが、できれば、症状が出る前に見つかると治る可能性が高いです。腫瘍の進展により腸管が狭くなり、腸閉塞を呈することもあります。大腸がんそのものの症状ではなく、転移した病気の症状で発見されることもあります。腹痛や違和感、黄疸や発疹、呼吸苦や胸痛などを呈することもあります。
治療
当院では、大腸がんの患者さんの多くを腹腔鏡手術で治療しております。腹腔鏡手術では大きな傷をつけずに、病巣を取り除くことができます。がんがあまりに大きくなると、そのがんを取り出すのにどうしてもある程度大きな創を開けなくてはならなくなります。腹腔鏡手術で治療を済ませるためには、できるだけ早い段階でがんを発見することが重要です。
腹腔鏡手術は傷が小さいだけでなく、肉体的に負担が少ない手術で、患者さんにやさしい治療です。詳しくはこちらをご覧ください。

多くの病院で肛門から近くの直腸がんで永久人工肛門になってしまいますが、当院では肛門からすぐのところにがんがあっても、永久人工肛門にせずに手術できる場合が多いです。他の病院で人工肛門になる、と言われた方も、一度ご相談ください。進行したがんの場合は、肛門を残したり、根治性を高める目的で、手術前に抗がん剤治療(化学療法)を行うこともあります。根治的な手術を行った患者さんでも、さらに再発率を低減するために、手術後に内服や点滴の抗がん剤を投与する、補助化学療法をお勧めすることもあります。当院で大腸がんの手術を受けられた場合、術後に抗がん剤以外の内服薬は基本的に必要ありません。また食事に関して一切の制限はありません。ただし、持病(高血圧や糖尿病、高脂血症など)による制限はこの限りではありません。
また、大腸がんは肝臓や肺に転移しても、まだ切除できれば、治る可能性も残ります。転移が起きる場所、個数、大きさによっては切除できます。当院では、このような転移巣の切除手術も積極的に行っています。 当院では手術に年齢制限を設けておりません。90歳を超えて大腸がんの手術を受けられた方も多くいらっしゃいますし、90歳近くで肝臓の複数の転移を切除した方もいらっしゃいます。他の病院で手術できない、と言われた患者さんも、一度ご相談ください。
胃がん
胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、がん細胞になって増殖を繰り返すがんです。 胃がん検診などで見つけられる大きさになるには、何年もかかるといわれています。大きくなるにしたがってがん細胞は胃の壁の中に入り込み、外側にある漿膜(しょうまく)やさらにその外側まで侵食し、近くにある大腸や膵臓にも広がります。

症状
早い段階で自覚症状が出ることは非常に稀で、かなり進行しても無症状の場合があります。代表的な症状としては、胃痛・不快感・違和感・胸やけ・吐き気・食欲低下などがありますが、これらは胃がん特有の症状ではなく、胃炎や胃潰瘍の場合でも起こるため、検査をしなければ確定診断はできません。まずは受診し、検査を受けることが重要です。
治療
当センターでは、早期胃がんには積極的に腹腔鏡下手術を取り入れております。また機能温存も重視しております。進行胃がんに対しては根治性を重視し、胃切除術を行ないます。根治手術を行なっても、術後の再発や転移の可能性があるケースでは、術後補助化学療法を行ないます。
胃切除後に、胃が小さくなったことが理由で一度にたくさんの食事ができず、栄養摂取が難しくなる場合には、術後早期からNSTチームの介入により栄養補助食品などを積極的に取り入れた栄養管理を行なっております。
大腸ポリープ
大腸の管の粘膜の一部がイボのように隆起してできたもののことを大腸ポリープといいます。 そのなかで最も多いものは、「腺腫性ポリープ」です。大腸がんのなかには良性のポリープの状態を経てがん化する場合もあることから、腺腫性ポリープが発見されたときには、良性の段階で早期に治療することが重要です。

症状
大腸ポリープはほとんどの場合、無症状であるため大腸がんになる可能性のあるポリープをより早期に見つけるためには、がん検診を受けていただくことが重要です。 一方、自覚症状を感じる場合としては、肛門の近くにポリープができたことにより血液のまじった便が出たり、粘液のようなものが付着した便が出たりすることがあります。また稀ですが、ポリープ自体が肛門から飛び出すこともあります。
治療
当センターでは、内視鏡検査でポリープが発見された場合、将来がんに変化する可能性のあるポリープやすでにがんに変化しているポリープをポリペクトミー(内視鏡的ポリープ切除術)・EMR(内視鏡的粘膜切除術)・ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)といったポリープの種類に合わせた治療を積極的に行ないます。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃から胃酸(胃酸)が逆流することにより食道に炎症が起こる疾患です。近年、食生活の欧米化やピロリ菌感染率の低下、高齢化などにより患者数は増加傾向にあります。すぐに命に関わるような病気ではありませんが、ごく稀に食道がんの原因となることもあるため、注意が必要です。
症状
胸やけ・げっぷ・喉の違和感などの症状があります。また胃の消化作用や腸に送り出す動きが弱くなり、胃もたれや食欲低下をまねく場合もあります。
治療
逆流性食道炎の薬物治療は、薬で症状を和らげるとともに、生活習慣の改善が大切です。 治療薬としては、胃酸分泌抑制剤、制酸剤、消化管運動機能改善剤の様な薬物が用いられます。
生活習慣の改善と薬物による治療で効果がみられない場合には、手術が考慮されます。 手術では、逆流性食道炎の原因である、こわれた逆流防止機構の修復を行ないます。

当センターでは腹腔鏡下手術で行ないます。従来の開腹手術と比較して、きずが小さいため、 術後の痛みが少なく、入院期間が短いことが特長です。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に潰瘍やただれができる原因不明の慢性腸炎です。
症状
主な症状は、粘血便、下痢、腹痛、発熱などです。

治療
20代から30代の若年者が多くかかる傾向があり、炎症は主として直腸からはじまり、 大腸全体まで広がることがあります。また、長期にわたり、良くなったり、悪くなったりをくり返します。
当センターでは、内科的治療と外科的治療を患者さんのケースに合わせて実施いたします。
内科的治療では現在、潰瘍性大腸炎を完治させることはできませんが、
腸の炎症を抑える薬物治療によって大腸粘膜の異常な炎症を抑え、症状をコントロールします。
多くのケースでは、内科治療で症状が改善しますが、 重症の場合や薬物療法が効かないケースでは外科的治療(手術)が必要となる場合もあります。
そけいヘルニア
一般に「脱腸」と呼ばれる病気で、お腹の中の臓器が鼠径部の筋肉の穴から飛び出た状態です。 ヘルニアの穴に腸が長時間はまり込み、腸への血流が遮断され、腸が壊死しますので、 一刻も早く治療する必要があります。 また成人の鼠経ヘルニアは自然に治ることが無いため、手術以外に治す方法はありません。
症状
はじめは立ったり、お腹に力を入れた時に鼠径部にしこりや違和感を感じますが、 そのしこりが徐々に大きくなり、こぶし大の大きさになる場合もあります。 横になったり、手で押さえたりすると引っ込むのが特徴で痛みを伴うことがあります。

治療
当院ではそけいヘルニア専門外来にてお腹に小さな穴を開け、カメラを見ながら行なう「腹腔鏡手術」にて治療します。 当院でのそけいヘルニアの手術は、「メッシュ」(医療用のネット)を使用します。 メッシュは位置がずれないように固定します。 一度入れたメッシュは取り出さず、 患者さんの体の一部となります。なお、当院ではメッシュを使用しない治療の選択肢もありますので、 遠慮なくご相談ください。

急性虫垂炎
準備中
急性胆のう炎
準備中
食道裂孔ヘルニア
準備中
肝臓がん
準備中
すい臓がん
準備中
腸閉塞
準備中
腹腔鏡手術とは?
準備中
消化器疾患治療実績
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|---|
手術 | 229 | 273 | 168 | 203 |
腹腔鏡手術 | 94 | 135 | 89 | 104 |
内視鏡治療 | 207 | 153 | 200 | 213 |
総数(手術+内視鏡治療) | 436 | 426 | 368 | 416 |
所属医師
消化器病・外傷センター
名前 | 学位・専門医・経歴 |
---|---|
病院長 小林 豊 ![]() |
学位・専門医
経歴
|
外科部長 山本 淳史 ![]() |
専門医
経歴
|
医長 古谷野 靖博 ![]() |
専門医
経歴
|
消化器内科部長 大菅 雅宏 ![]() |
学位・専門医
経歴
|
非常勤 伊藤 直 |
|
非常勤 田中 達也 |
|
非常勤 上田 悟郎 |
|
非常勤 今藤 裕之 |
|
非常勤 大久保 友貴 |
|
非常勤 齊藤 健太 |
|
非常勤 鈴木 卓弥 |